江田島の観光の魅力とは?

江田島観光の一番の魅力は、広島市内から船で30分という近さにあります。乗り込んだ瞬間から非日常感が漂いはじめ、デッキから眺める瀬戸内の穏やかな海と点在する島々を見ているうちに、あっという間に島に着いてしまいます。距離的には近いのに、気持ち的にはしっかり「旅に来た」と感じられるのが江田島の不思議な魅力です。
移動手段としては、車ごと乗れるカーフェリーを使うと島内を自由に動き回れて便利です。公共交通機関が限られているため、初めて訪れる方には特におすすめします。体を動かしたい方には、江田島市観光協会が設置しているレンタサイクルも選択肢のひとつ。電動アシスト付きのクロスバイクも借りられるので、体力に自信がなくても島のアップダウンをそれほど苦にせず走れます。
広島市内から船で30分の船旅
江田島へのアクセスは、広島の宇品港(広島港)からフェリーや高速船を使うのが定番です。切串港行きのフェリーなら約30分、中町港行きの高速船でも約30分ほどで到着できるので、広島市内からちょっとしたお出かけ感覚で訪れられます。
自然・歴史・グルメがコンパクトに楽しめる
江田島の面白いところは、自然・歴史・グルメという旅のテーマが、小さな島の中にしっかりと揃っていることです。
歴史好きなら、明治時代から昭和にかけて海軍将校を育てた旧海軍兵学校の跡地(現・海上自衛隊第1術科学校)は絶対に外せません。一方で、古鷹山や天狗岩からの絶景を楽しむハイキングや、干潮・満潮の条件が重なったときだけ姿を現す「クリスタルロード」「ネイビーロード」といった自然の絶景スポットも点在しています。
グルメも充実していて、日本有数の牡蠣の産地らしい牡蠣料理をはじめ、島産オリーブを使ったイタリアン、地元野菜をふんだんに使ったカフェ飯まで多彩な食体験が待っています。しかもこれらがコンパクトなエリアにまとまっているので、1日あれば観光・グルメ・カフェをひと通り楽しめてしまうのが江田島のすごいところです。
日帰り観光にもぴったりな理由
宇品港から船で30分という距離感は、日帰り観光にこれ以上ないくらいちょうどいいです。朝のフェリーで渡って、観光・ランチ・カフェをゆっくり楽しんで、夕方の便で帰るというスケジュールが無理なく組めます。
広島市内に拠点を置きながら「1日だけ島に足を延ばしてみたい」という旅行者にとっても、江田島は理想的な選択肢です。宿泊施設もあるので、もちろんゆっくり一泊して夜の海や朝の静けさを楽しむのもアリ。日帰りでも泊まりでも、どちらのスタイルにも対応できるのが江田島の懐の深さだと思っています。
江田島のおすすめ観光スポット10選

旧海軍の歴史が残る施設から、条件が揃った時にしか見られない幻の絶景まで、江田島には他の場所では体験できないスポットが揃っています。観光の定番から穴場まで、エリア別に10選でまとめました。
海上自衛隊第1術科学校

江田島を語るときに必ず名前が挙がるのが、この旧海軍兵学校跡地です。明治21年に東京の築地から移転してきたこの場所は、イギリスのダートマスやアメリカのアナポリスと並んで「世界三大兵学校」と称されるほど名高い施設でした。現在は海上自衛隊の幹部候補生学校・第1術科学校として現役で使われており、赤煉瓦や石造りの歴史的な建物が当時のまま残っています。
一般向けの見学ツアーが毎日実施されており、なんと無料で参加できます。ガイドの方の案内で約90分かけて構内を歩き、教育参考館では特攻隊員の遺書をはじめ約1,200点にも及ぶ旧海軍の資料を見ることができます。年間約7万人が訪れるというのも納得の、見応え十分なスポットです。
ひとつ注意したいのが服装のルール。タンクトップ・短パン・サンダルでの入場はNGなので、訪問前に確認しておきましょう。見学時間は平日3回(11:15 / 13:30 / 15:15)、土日祝は4回(9:30 / 11:15 / 13:30 / 15:15)で、受付は各回の30分前から正門にて行われます。
| 所在地 | 広島県江田島市江田島町国有無番地 |
| 料金 | 無料 |
| 所要時間 | 約90分 |
かきしま海道
呉駅をスタートに、音戸大橋・倉橋島・能美島を経由して江田島の切串港まで続くルートです。信号が少なくて交通量も多くないので、景色を見ながらのんびり走れます。
海沿いの道から牡蠣の養殖筏や、斜面いっぱいに広がるみかん畑が見えたりして、瀬戸内らしさが随所に出てくるのがいい。全部走り切らなくても、島内の区間だけドライブするだけで十分楽しめます。
古鷹山(ふるたかやま)
かつて旧海軍兵学校の生徒たちが訓練で登り続けた山です。そのエピソードを知りながら歩くと、なんか足取りが変わってくる気がします。
登山口から頂上まで1〜1.5時間ほど。登山初心者でも普通に登れるコースで、山頂からは広島湾の島々が一望できます。天気がいい日は広島市街や呉の造船所まで見渡せて、達成感と景色のよさがいっぺんにきます。
天狗岩(陀峯山)

陀峯山の山頂付近にある天狗岩からの眺めは、地元の人も絶賛するレベルです。瀬戸内に浮かぶ島々が幾重にも重なって見える景色は、何度来ても飽きません。山頂近くまで車でアクセスできるルートもあるので、ガチの登山をしなくても絶景に辿り着けます
三高山・砲台跡

沖美町にある三高山の山頂付近には、明治〜大正時代に広島湾を守るために作られた旧陸軍の砲台跡が残っています。100年以上前の石積みの構造物が今もしっかり形を保っていて、普通に迫力があります。旧海軍兵学校とはまた違う角度から、江田島の歴史に触れられるスポットです。
えたじま温泉
沖美町の江田島荘に併設された展望温泉で、湯船から瀬戸内海が一望できます。日帰り入浴もOKなので、観光やサイクリングで動き回った後にさっと寄れるのが便利。夕方の時間帯に入れると、沈んでいく夕日と海の色が変わっていく景色を見ながら入れて、これが最高です。
クリスタルロード
長瀬海岸に現れるこのスポット、大潮の満潮時(目安潮位350cm)になると砂浜が薄く水に覆われて、透き通った海の上を歩いているような写真が撮れます。江田島の海の透明度が高いからこそ成立するビジュアルで、SNSでもよく見かけるやつです。
条件が揃わないとただの砂浜なので、訪問前に必ず潮位を確認してから行きましょう。
ネイビーロード

大潮の干潮時(目安潮位80cm)になると、浜から夫婦島まで続く道が海面から姿を現します。船霊社が祀られた小島へ渡るこの道が「ネイビーロード」です。
満潮で海に沈むクリスタルロードと、干潮で現れるネイビーロード。同じ江田島の海が全く逆の条件で見せてくれる絶景というのが面白くて、どちらかひとつしか見られないのが逆にリピートしたくなる理由になってたりします。
茶臼山

標高わずか数メートルの、広島県で一番低い山です。大潮の干潮時に現れるアクアマリンロードの先にあって、条件が揃わないと近づけないという特別感もあります。「登頂した」という事実が残る珍しい体験で、旅の話のネタとしてはかなりいい素材です。
江田島で食べたい絶品グルメ10選

牡蠣の一大産地として知られる江田島は、グルメのレベルも本物です。産地直送の牡蠣料理はもちろん、島産オリーブを使ったイタリアン、地元食材にこだわったカフェまで、島ならではの食体験が揃っています。
オイスターカフェ 江田島

廃校になった小学校の跡地に誕生した牡蠣の加工工場「江田島Oyster Factory」。その工場の一角にあるのがこのカフェです。厨房に立つのは、かつて官邸で腕を振るっていた経歴を持つシェフ。地元で獲れた牡蠣を使いながらも、素材の良さに丁寧な仕事が加わった料理は、産地の直売所とは一線を画す完成度です。
産地ならではの生牡蠣食べ比べや、こだわりのパスタが人気メニュー。目の前に海が広がる席で食べると、味も景色も両方堪能できます。年間を通して生牡蠣が楽しめるのも大きなポイントです。
元官邸料理人のシェフが手がける牡蠣料理は、カキフライ・牡蠣グラタン・牡蠣のトルティーヤピザ・牡蠣パスタとバリエーションが豊富。平日ランチタイム限定の「牡蠣フライ御膳」は1,350円(1日15食限定)で、広島産牡蠣のミルクポタージュは600円から楽しめます。
| 住所 | 〒737-2131 広島県江田島市江田島町秋月2丁目49−52 |
| 営業時間 | 11:00 – 17:00 |
| 予算 | 昼:3,000~3,999 |
| 席数 | 40席 |
島の台所 旬彩

旬の魚介を使った料理が揃い、ランチタイムの刺身定食は常に人気が高いお店です。観光客向けに特化しているわけでもなく、地元の方も普通に来るお店というのが、ここの信頼感につながっています。シンプルに「江田島で美味しいものを食べたい」という気持ちに、真っ直ぐ応えてくれます。お昼時は混み合うので、少し早めに入るのが正解です。
人気の「旬彩ランチ」はお刺身・揚げ物・一品が並ぶボリューム満点のセットで1,000円前後。カキフライ定食は大粒の牡蠣が5個ついて1,200円とコスパが高く、刺身定食は1,000円からと全体的にリーズナブルな価格帯です。
| 住所 | 〒737-2132 広島県江田島市江田島町江南1丁目2−16 |
| 営業時間 | 月・火・木・金・土・日 11:00 – 14:00L.O. 13:30 17:30 – 22:00L.O. 21:30 水 定休日 |
| 予算 | 昼:1,000~1,999 |
| 席数 | 30席 |
shirasuyae’s

中町港のそばにある、ダイニングバースタイルのお店です。夜は地元産のしらすや牡蠣、お肉やチーズをアテにお酒を楽しめる大人な空間で、土日祝はお昼の営業もあります。「江田島はランチのお店が少ない」という声を受けてカフェ営業を始めたという経緯もあり、観光客にとってもありがたい存在。落ち着いたソファ席でゆっくりできるので、観光疲れをリセットしたいときにも使えます。
| 住所 | 〒737-2301 広島県江田島市能美町中町4941−1 |
| 営業時間 | |
| 予算 | 昼:1,000~1,999 |
| 席数 | —席 |
割烹大学

江田島の新鮮な魚介を丁寧な和の技法で仕上げる割烹です。観光客向けではなく、地元の食通が自然と足を運ぶようなお店というのが、この店の一番の証明だと思っています。Bricolage17の「カレーの日」にゲストシェフとして参加するなど、島のグルメシーンとのつながりも深く、江田島の食文化を支えている一軒です。
| 住所 | 〒737-2213 広島県江田島市大柿町大原1174-2 |
| 営業時間 | 月 11:00 – 14:00 水・木・金・土・日 11:00 – 14:00 17:00 – 21:30 火 定休日 |
| 予算 | 昼:1,000~1,999 夜:4,000~4,999 |
| 席数 | 150席 |
江田島オリーブファクトリー

「安芸の島の実」ブランドで知られる江田島産オリーブの生産・販売拠点に併設されたレストランです。自分たちで育てたオリーブを使って料理を出すという一貫したスタイルで、地元野菜や海の幸と合わさったランチメニューは、江田島でしか食べられない味になっています。平日のランチセットは前菜・メイン・ドリンク付きで1,680円というコスパの良さも魅力。テラス席から海を眺めながらのランチは、気持ちよすぎてついのんびりしてしまいます。食後はショップでオリーブオイルのお土産も忘れずに。
| 住所 | 〒737-2212 広島県江田島市大柿町大君862番3 |
| 営業時間 | 火・水・木・金 11:00 – 16:00L.O. 15:00 土・日・祝日 11:00 – 18:00L.O. 17:00 月 定休日 ■ 定休日 月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日休み) |
| 予算 | 昼:1,000~1,999 |
| 席数 | 46席 (店内22席、外24席) |
Bricolage17

「その時に手に入るもので、できる限り美味しいものを作る」というコンセプトを掲げ、地産地消率90%を目指して江田島の旬の食材を使い続けるレストランです。通常の土日祝ランチは完全予約制のコーススタイルですが、毎月17日だけは予約不要で「アルモンデカレー」(1,700円〜)が楽しめます。
三高港から車で約10分の場所にあり、山と海に落ちていく夕日が見えるロケーションも格別。食事だけでなく「場所」も含めて江田島らしい体験ができるお店です。
| 住所 | 〒737-2313 広島県江田島市沖美町是長 字四郎五郎1782-11 夢来来 |
| 営業時間 | ランチ:土日祝のみ 完全予約制 11:00〜13:00 13:00〜15:00 カフェ:金土日祝 予約不要 ランチタイム以降の15:00から日没後30分 |
| 予算 | 昼:5,000 |
| 席数 | —席 |
喫茶のら

広島県の豊平で50年前におばあちゃんが営んでいた「喫茶のら」を、孫の世代が江田島で復活させたお店です。懐かしい家庭の味とここだけのオリジナルメニューが揃い、小さいながらも温かみに溢れた空間が旅人をほっとさせてくれます。派手な話題性はないけれど、旅先でこういうお店に出会えると妙に記憶に残る。そんな存在です。
| 住所 | 〒737-2301 広島県江田島市能美町中町850-10 |
| 営業時間 | 月・火・水・金・土 10:00 – 14:00 木・日 定休日 |
| 予算 | 昼:1,000〜2,000 |
| 席数 | —席 |
キッチンふてご

島の食材を使ったシンプルな料理を出す、肩の力が抜けたカジュアルな食堂です。地元の方の利用も多く、観光地らしい過剰な演出がないのがかえって心地よい。「島の日常ごはん」を体験したい方にとって、こういうお店の存在はとても大切です。
| 住所 | 〒737-2132 広島県江田島市江田島町江南2丁目3−62 |
| 営業時間 | ランチ11:00~14:00 カフェ14:30~16:30 居酒屋17:00~22:00 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日休み) |
| 予算 | — |
| 席数 | —席 |
つくものカフェ

江田島の食材に真剣に向き合ったメニューを提供するカフェです。Bricolage17の「カレーの日」にゲストシェフとして招かれるなど、島のグルメシーンの中でも一目置かれた存在。料理に込められたこだわりを感じながら、ゆっくりと食事を楽しみたい方におすすめです。
ランチは「本日のランチ」「カレーライス」どちらも800円で、アフターコーヒーを付けても1,000円ちょうど。ランチとカフェをセットで楽しめるのにこの価格は、かなりリーズナブルです。
| 住所 | 〒737-2126 広島県江田島市江田島町津久茂2丁目20-18 |
| 営業時間 | 10:00~15:00 定休日 土・日・祝日 |
| 予算 | — |
| 席数 | — |
海街CAFE おきむら

沖美町のサンセットロード沿いに佇む、土日祝のみ営業のオープンテラスカフェです。席に着くと目の前に瀬戸内の多島美が広がり、潮の香りを感じながら食事ができます。名物のガーリックハニートーストや、パスタはぜひ食べてほしいメニュー。夕方のサンセットタイムに合わせて訪れると、日が沈む時間帯の海の色の変化が本当に美しくて、帰りたくなくなります。訪問前はInstagramで最新の営業情報をチェックしてから行くのが確実です。
| 住所 | 〒737-2312 広島県江田島市沖美町畑326-1 |
| 営業時間 | 土・日・祝日 11:00 – 18:00 月・火・水・木・金 定休日 |
| 予算 | — |
| 席数 | —席 |
日帰りで満喫!江田島観光モデルコース

「何から回ればいい?」という方のために、定番スポットとグルメを効率よく楽しめるモデルコースを組んでみました。フェリーの時間も含めてスケジュールを立てているので、そのまま参考にしてみてください。
午前|定番スポット巡り
8:30 広島宇品港を出発
フェリーに乗り込んだら、あとは30分の船旅を楽しむだけ。せっかくなのでデッキに出て景色を見ておきましょう。
9:00 江田島(小用港 or 切串港)着
9:30 海上自衛隊第1術科学校 見学スタート
土日祝の第1回(9:30〜)に合わせると午後の時間が確保できます。受付は30分前から正門にて。約90分で構内をひと通り見学します。教育参考館はしっかり時間をとって見てほしいです。
11:15 見学終了、島内ドライブへ
かきしま海道沿いをのんびり走りながら次のスポットへ移動。この移動時間も江田島の景色が楽しめるので、あえてゆっくり走るのがおすすめです。
昼|人気グルメでランチ
12:00頃 ランチタイム
魚介をがっつり食べたいなら「島の台所 旬彩」、牡蠣に特化するなら「オイスターカフェ 江田島」へ。どちらも昼のピーク前に入っておくのがベターです。
午後|絶景&カフェでゆったり
13:30 クリスタルロード or ネイビーロード
潮位が合えばどちらかの絶景に出会えます。両方は難しいので当日の潮位で判断を。
14:30 江田島オリーブファクトリー
カフェタイムついでにお土産のオリーブオイルをここでまとめて選んでおくと効率的です。
15:30 Bricolage17 or 海街CAFE おきむら(土日祝のみ)
サンセットロード沿いで、旅の最後のカフェタイム。ここでのんびりするのが個人的に好きな時間です。
帰路|お土産&立ち寄りスポット
17:00 お土産チェック
オリーブオイル・牡蠣加工品・島みかんジュースが江田島らしい定番土産です。
17:30 フェリーで広島宇品港へ
帰りの船から見える夕暮れの瀬戸内も、来た時とは違う良さがあります。
18:00〜18:30 広島宇品港着