私たちが普段利用する建物や道路。その建設の現場で、職人の安全を支えているのが「足場」です。広島市中区に本社を置く株式会社ヒロコウは、足場工事を中心に、公共施設や社会インフラに関わる土木・建築工事、住宅・店舗のリノベーションまで幅広く手がけてきました。公共施設や高層ビル、橋梁、文化財修理を支える仮設工事など、活躍の場は多岐にわたります。
一つひとつの現場に確かな技術と「誠心誠意」の精神を込め、働く人の安全と地域の暮らしを支える同社。今回は、仕事に込める思いや安全への取り組み、人材育成、地域に必要とされる会社づくりについて、ひろしまチョイス編集部では株式会社ヒロコウ様に取材いたしました。
株式会社ヒロコウについて

高層ビルの建設現場や橋梁の補修、公共施設の改修、住宅や店舗のリノベーション。私たちが日々利用している建物や社会インフラは、多くの職人と、その仕事を支える安全な作業環境によってつくられています。広島市中区に拠点を構える株式会社ヒロコウは、足場工事を中心に、土木・建築工事からリノベーションまで幅広く手がけている建設会社です。
今回は、株式会社ヒロコウの事業内容や施工実績をはじめ、安全な施工への取り組み、人材育成に対する考え、地域に根差した会社づくりについて紹介します。
会社概要・アクセス
| 会社名 | 株式会社ヒロコウ |
| 代表者 | 代表取締役社長 小柳広士 |
| 設立 | 1995年5月1日 |
| 本社所在地 | 広島県広島市中区東平塚町2番9号 |
| 工務部所在地 | 広島県広島市中区東平塚町11番9号 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 主な事業 | とび・土木・建築工事、建物の補修・改修、住宅・店舗のリノベーションなど |
| 公式サイト | https://www.hirokou8.co.jp/ |
株式会社ヒロコウの事業内容

ヒロコウの事業は、建設現場を支える足場工事、公共施設や社会インフラに関わる土木・建築工事、住宅や店舗のリノベーションなど多岐にわたります。
対象となる建物や工事の規模が異なっても、仕事の基本にあるのは安全です。現場で働く人が安心して作業でき、その先にいる利用者が安心して建物や施設を使えるよう、一つひとつの工事に取り組んでいます。
建設現場の安全を支える足場工事
高層ビルの新築工事や建物の補修・改修工事において、職人の作業場所となる足場。建物が完成すると撤去されるため、一般の人の目に残るものではありませんが、現場の安全性や作業効率を左右する重要な設備です。
建物の形状や高さ、敷地の広さ、周囲の環境は現場によって異なります。安全で作業しやすい足場を設置するためには、専門的な知識と技術に加え、その場の状況を正確に把握する判断力が必要です。
ヒロコウでは、安全施工管理を重視し、現場の条件に合わせた足場工事に取り組んでいます。職人が安心して働ける場所をつくることが、工事全体の円滑な進行と品質の向上につながっています。
公共施設や社会インフラを支える土木・建築工事
ヒロコウは、広島市が発注する公共施設や公共設備の工事をはじめ、橋梁や高架橋に関連する工事にも携わっています。
道路や橋、公共施設などの社会インフラは、地域の生活を支える大切な基盤です。新しくつくるだけではなく、安全に使い続けるための補修や改修も欠かせません。
多くの人が利用する場所だからこそ、現場では安全管理と周辺環境への配慮が求められます。ヒロコウは、これまで積み重ねてきた現場経験を生かしながら、地域の安心と利便性を支える工事に取り組んでいます。
暮らしを快適にする住宅・店舗のリノベーション
2012年に建築部を開設し、リノベーション事業をスタートしたヒロコウ。住宅設備の改修やバリアフリー工事、店舗の新築・改修など、暮らしに身近な工事にも対応しています。
リノベーションで大切にしているのは、快適さ、使いやすさ、美しさです。設備を新しくするだけではなく、利用する人の生活や建物の用途を考え、その場所をより過ごしやすい空間へ整えていきます。
施工実績には浴室の改装や宿泊施設のバリアフリー改修、店舗の新築工事などがあり、住宅から商業施設まで幅広いニーズに応えています。
幅広い工事に対応するヒロコウの事業体制
ヒロコウでは、工務部、建築部、総務部が連携しながら、それぞれの工事を進めています。
足場を中心としたとび工事に加え、土木、建築、内装、解体、コンクリート工事など、対応できる分野を段階的に拡大してきました。CADによる図面作成も早くから導入し、現場だけでなく、工事前の計画や管理業務の充実にも取り組んできました。
複数の工事分野で培った知識と経験があるからこそ、現場の状況や顧客の要望に応じた柔軟な対応が可能になります。足場工事を基盤としながら、建物や暮らしに関する幅広い相談に応えられることが、ヒロコウの特徴です。
ヒロコウの施工実績
ヒロコウは、公共施設や橋梁、文化財、マンション、店舗、住宅など、幅広い建物や構造物の工事に携わってきました。
一つとして同じ現場がない中で、安全性と作業性を考え、現場ごとに適した方法を選択。地域の基盤を支える大規模な工事から、暮らしに身近な改修まで、さまざまな経験を積み重ねています。
公共施設や橋梁など、地域の基盤を支える工事
公共工事の施工実績には、東平塚町民集会所の外壁・屋根改修工事、国道2号・54号細野橋の橋梁補修工事、安芸バイパス熊野川高架橋や東広島・呉道路南方高架橋の関連工事などがあります。
橋梁や高架橋の工事では、高所での作業に加え、周辺の交通や環境にも配慮しなければなりません。現場で働く職人が安全に作業できる環境を整え、工事が円滑に進むよう支えることがヒロコウの役割です。
地域住民が利用する集会所から、日々の移動を支える道路や橋まで。目立たない部分も含め、一つひとつの仕事が地域の安全な暮らしにつながっています。
重要文化財の修理を支えた仮設工事
ヒロコウの施工実績の一つが、重要文化財である不動院楼門の修理仮設工事です。
文化財の修理では、建物が持つ歴史的な価値を守りながら、安全な作業環境をつくる必要があります。一般的な建設現場とは異なる条件の中で、対象となる建物や周辺環境に配慮した慎重な施工が求められます。
建物を直接修理する職人が安心して技術を発揮できるよう、仮設工事の立場から現場を支える。足場工事で培ってきた経験が、広島の歴史や文化を次の世代へ残す仕事にも生かされています。
マンション・店舗・住宅の新築および改修工事
マンションや店舗、住宅に関する施工実績もあります。マンションの新築工事やコンビニエンスストアの新築工事をはじめ、浴室の改装、宿泊施設のバリアフリー改修など、工事内容はさまざまです。
新築工事では、安全かつ計画的に工事を進めることが求められます。一方、改修工事では、既存の建物の状態や利用者の希望を把握したうえで、限られた条件の中から適切な方法を考えなければなりません。
大規模な公共工事だけでなく、日々の生活に近い建物にも対応することで、ヒロコウは地域のさまざまな建築ニーズを支えています。
ヒロコウの採用・職場環境について

建設業の技術は、短期間で身につくものではありません。現場で経験を積み、先輩から学びながら、一つずつできる仕事を増やしていくことが大切です。
ヒロコウでは、社員が主体性を持って安全と技術の向上に取り組める組織づくりを目指しています。働く人が安心できる環境を整えることが、安全な施工と会社の継続的な成長につながっています。
経験を重ねながら専門技術を身につける
足場工事や土木・建築工事では、現場によって建物の形状や作業条件が異なります。基本的な技術を身につけたうえで、その場の状況に合わせて考え、対応する力が必要です。
初めは先輩社員の指導を受けながら、資材の扱い方や作業の流れ、安全確認の方法などを学びます。現場経験を重ねるにつれて、作業全体を見渡す力や、周囲と連携して仕事を進める力も身についていきます。
自分が携わった仕事が建物や道路として地域に残り、多くの人の暮らしを支えることは、建設の仕事ならではのやりがいです。
資格取得と技術向上を支える職場づくり

建設の現場では、経験とともに専門資格も重要になります。ヒロコウには、鳶技能士や鳶・土工基幹技能者、建築・土木施工管理技士、建築士などの資格を持つ人材が在籍しています。
資格の取得は、担当できる仕事の幅を広げるだけでなく、安全や施工に関する知識を体系的に身につける機会にもなります。社員それぞれが技術を磨き、自信と責任を持って現場に立てるよう、継続的な成長を大切にしています。
働きやすい環境を整え、技術を持つ人材を育てていくこと。それが、安全で質の高い施工を守り、地域に必要とされる会社であり続けるための基盤になっています。
専務取締役にインタビュー

足場工事を基盤に事業領域を広げてきたヒロコウ。その歩みの背景には、どのような考えがあるのでしょうか。ここからは、同社が大切にしている仕事への姿勢や安全施工、人材育成、地域との関わりについて紹介します。
安全と人材育成で大切にしていること
建設の仕事において、安全は何よりも優先しなければならないものです。特に足場は、自分たちが使うだけではなく、その後に多くの職人さんが作業する場所です。私たちが組んだ足場の品質が、現場全体の安全と作業効率を左右します。そのため、「事故を起こさない」ということだけでなく、次に使う人がスムーズに安心して仕事ができる環境をつくる、まさに縁の下の力持ちとしての役割が私たちの仕事だと考えています
人材育成についても、技術を教えるだけではなく、社員それぞれが自分の仕事の価値に気づき、将来の目標を持てる環境をつくりたいと考えています。職人として技術を磨く道もあれば、施工管理や営業、後輩の育成を担う道もあります。一人ひとりが「なりたい自分」を考え、それに向かって成長できる会社にすることが、結果として安全で強い組織につながると思っています。
建設業界・ブルーカラー職の重要性
建設業は、私たちの暮らしを根本から支えている仕事です。住宅、学校、病院、店舗、道路、橋といった社会に欠かせないものは、現場で働く職人の手によってつくられ、守られています。普段は完成した建物しか目に入らないかもしれませんが、その背景には多くの職人の技術と努力があります。
なかでも足場の仕事は、建物として形に残るものではありません。しかし、足場がなければ、ほかの職人さんは安全に作業することができません。いわば、建設現場を支える「縁の下の力持ち」です。目立つ仕事ではなくても、現場になくてはならない重要な役割を担っています。
AIやデジタル技術が発展しても、現場の状況を見極め、身体と技術を使って建物をつくる仕事の価値はなくならないと考えています。むしろ、建設を担う人が減少しているからこそ、確かな技術を持つ職人の価値は、これからさらに高まっていくはずです。
「ブルーカラー」という言葉に対して、厳しい、危険、将来性がないといった印象を持つ人もいるかもしれません。私たちは、そのイメージを変えていきたいと思っています。建設業は、人の暮らしを支え、技術を身につけ、自分の仕事を形として残せる、社会的価値の高い仕事です。その魅力を正しく伝え、若い人が誇りを持って選べる業界にしていくことも、私の役割だと考えています。
ヒロコウの将来像
ヒロコウには、創業以来積み重ねてきた技術、実績、そしてお客様や地域の皆様からの信頼があります。私は、その大切な土台を受け継ぎながら、時代に合った新しい会社へ成長させていきたいと考えています。
私が目指しているのは、単に売上や規模を大きくすることだけではありません。社員がヒロコウで働くことに価値を感じ、それぞれの「なりたい自分」に近づける会社にしたいと思っています。社員が成長し、その家族やお客様、取引先にも良い影響が広がっていく。そうした積み重ねが、地域や社会への貢献につながると考えています。
これまで築いてきた信頼を守りながら、新しいことにも挑戦する。その両方を大切にしながら、ヒロコウを、社員にもお客様にも地域にも必要とされ続ける会社へ育てていきたいと思っています。
まとめ|技術と人の力で、広島の街の未来を支える

株式会社ヒロコウは、足場工事を中心に、公共施設や社会インフラに関わる土木・建築工事、住宅や店舗のリノベーションなど、幅広い事業を展開しています。
「誠心誠意」の精神を大切にしながら、技術を磨き、人を育て、地域社会に貢献する。広島の街と暮らしを足元から支える会社として、株式会社ヒロコウはこれからも歩み続けます。